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北区ニュース 令和元年11月20日号

花*みどりやすらぎコーナー

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東京都北区

◆水の中の卵
もうすぐ秋も終わりですね。陸では農作物が実りタネが残りますが、海でも多くの魚が産卵期を迎えます。海で育ったサケは、生まれた川に戻って川底に穴を掘り、3,000個ほどの卵を産んで一生を終えます。サケの卵は石で押しつぶされないよう、表面の膜が厚くなっています。イクラのプチプチした食感はこのためです。
一方、タラコの親であるスケトウダラは、海中に100万~200万個の卵を産みます。直径1.3mmほどの卵の表面の膜は薄くツルツルしていて、産卵後にバラバラにほぐれて海中を漂っていきます。
水中の生き物は、丈夫な卵を沈めて隠したり、たくさんの卵を浮かせて拡散したりして、子孫を残す工夫をしているのです。
しかし、サケやスケトウダラは産んだ卵を守ることはしないので、卵も稚魚もそのほとんどが、他の生き物のエサになってしまいます。一見、効率が悪いように思えますが、陸上のような植物の実りがない冬の海では、卵は他の生き物が生きるための役割も担っているのです。
イクラやタラコを食べる時は、そんなことも考えながら1粒1粒を味わってみてください。
北区環境大学(東京家政大学)

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