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北区の魅力 再・発・見 北区の今むかし 〜浮世絵と古写真から〜

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東京都北区

浮世絵と写真で再発見するふるさと北区の魅力

平成30年は江戸が東京となってから150年を迎える節目の年です。
かつて、江戸の行楽地であり、日光へ続く街道・日光御成道も通っていた北区。往時の賑やかな様子が描かれた浮世絵や、古い写真などとともに、ふるさと北区の魅力を再発見します。

〇歌川広重「名所江戸百景飛鳥山北の眺望」(北区飛鳥山博物館所蔵)
一面に広がる田園風景と遠くに浮かぶ筑波山。人々は桜ばかりでなく、飛鳥山からの素晴らしい眺望を楽しんでいたことが伝わります。現在この場所からは、新幹線や在来線が行き交う様子を眺めることができ、子どもや大人まで多くの人々を楽しませています。

◆江戸時代から愛され続ける桜の園飛鳥山
〇勝川春潮「飛鳥山花見」(北区飛鳥山博物館所蔵)
満開に咲く桜のもと、多くの人々が花見を楽しむ、華やかな情景をあらわしています。中央に描かれている「飛鳥山碑」には、八代将軍徳川吉宗が桜を植樹した業績を讃えた内容が刻まれています。江戸時代からお花見客を見つめてきた石碑の前に立つと、桜の名所として人々に愛され続けてきた飛鳥山の歴史を感じることができます。
〇歌川広重「江戸名所図会飛鳥山」(北区飛鳥山博物館所蔵)
思い思いに花見を楽しむ女性たちが印象的な作品です。飛鳥山公園は今も変わらず多くの人々で賑わい、親しまれています。

◆王子の狐伝承
〇歌川広景「江戸名所道戯尽王子狐火」(北区飛鳥山博物館所蔵)
狐が人間を化かして大名ごっこを楽しむ様子を描いた作品です。化かされた男はそうとも知らずに殿様気分で竹籠に乗っています。
大晦日には王子稲荷神社に詣でる狐が各地から集まると伝えられる王子。これを再現した「王子狐の行列」は、今では大晦日の風物詩となり、狐に扮した参加者が提灯を片手に初詣へと繰り出します。
このように、江戸時代後期の浮世絵にも描かれた王子狐の伝承は、時代を超え、形を変えながら受け継がれています。

◆名所江戸百景 最北の地
〇歌川広重「名所江戸百景川口のわたし善光寺」(北区飛鳥山博物館所蔵)
荒川をはさんで、手前が岩淵、向こう岸が川口で善光寺も描かれています。
岩淵は江戸時代の日光御成道最初の宿場町として賑わっていました。現在は橋が架かり、岩淵と川口の間を舟で往来することはありませんが、舟から見える景色は、どのようなものだったのでしょうか。

◆行楽地・王子滝の川
〇歌川広重「東都名所王子瀧の川」(北区飛鳥山博物館所蔵)
お酒を飲み交わし、語らう人や川で水遊びを楽しむ人々が描かれたこの作品は、滝野川が避暑の行楽地として多くの人々で賑わっていたことをあらわしています。この浮世絵は現在の音無もみじ緑地の辺りを描いたもので、右側には岩屋弁天(松橋弁天)が描かれています。

◆荒川の歴史を伝える旧岩淵水門
大正13年(1924年)の竣工以来、荒川下流域に住む人々の暮らしを洪水から守ってきました。昭和57年(1982年)に、新たな岩淵水門(青水門)に役割を引き継ぎ、平成21年(2009年)に「近代化産業遺産」に認定されました。「赤水門」の愛称で親しまれ、ロケ地としても度々登場しています。水門近くの荒川知水資料館(入場無料)では、荒川の水害の歴史について学ぶことができます。
荒川知水資料館 問い合わせ先:【電話】3902-2271

◆活気あふれる赤羽一番街商店街
赤羽一番街商店街の前身である赤羽復興会商店街は、戦後間もなく発足しました。左上の写真は昭和28年(1953年)の赤羽駅新駅舎落成記念大売出しの様子です。今も昔も人々の暮らしを支え、多くの人に親しまれています。毎年4月または5月に開催される「赤羽馬鹿祭り」は、商店街をはじめ赤羽のまちが一体となって盛り上がります。今年は4月28日(土)・29日(祝)に開催予定です。

◆四季を彩る旧古河庭園
鹿鳴館などを手掛けたイギリス人建築家ジョサイア・コンドルらにより設計された洋館と洋風庭園、日本庭園からなる国の名勝です。色とりどりのバラや花木が織りなす様々な風景が、四季を通じて訪れる人々を魅了します。
旧古河庭園は大正8年(1919年)の竣工から今年、100周年を迎えます。4月7日(土)・8日(日)のオープニングフェスティバルを皮切りに、12月にかけて記念事業や関連イベントが近隣の施設も含めて催されます。
旧古河庭園100年記念オープニングフェスティバルについての問い合わせ先:【電話】3910-0394

◆公園に趣を添える舟串橋
音無親水公園の中央に架かる風情のある木橋です。橋の名は明治40年(1907年)に舟串豊作氏が石神井川に橋を架けたことに由来します。これからの桜のシーズンはもとより、夕闇の中、ライトに映し出される舟串橋は風情たっぷりです。右上の写真は昭和27年(1952年)に架けられた鉄製の舟串橋です。

◇広報番組も併せてお楽しみください!
3月31日(土)まで、J:COMチャンネル東京北で、様々な浮世絵を通して王子滝野川の歴史を紹介する広報番組「浮世絵でたどる王子滝の川!」も放送しています。ぜひ、ご覧ください!
放送日時:毎日午前9時、正午、午後8時・11時の4回
※4月から、YouTube北区公式チャンネルでも公開予定です。

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